夫の一周忌を迎える少し前
元彼から電話があった
その頃の私は最悪だった
夫の死後に転職した職場の人間関係の悪さと更年期が重なり
体調を崩してしまいうつ病で病院に通う日々
そんな重く鬱々とした毎日の中で、彼とのメールのやりとりが慰めになっていた
最愛の夫に先立たれて三年
ひょんなことから元彼と逢瀬を重ねるようになった五十女の独り言です
夫の一周忌を迎える少し前
元彼から電話があった
その頃の私は最悪だった
夫の死後に転職した職場の人間関係の悪さと更年期が重なり
体調を崩してしまいうつ病で病院に通う日々
そんな重く鬱々とした毎日の中で、彼とのメールのやりとりが慰めになっていた
元彼Tは私の初めての人
出会いは職場だった7つ年上のTには婚約者がいた
今考えればただの遊びだったのだろう
一度だけ身体を重ねて
私はその職場を辞めた
フリージアは私の一番好きな花
夫は私の誕生日と結婚記念日にいつもフリージアの花束を買ってくれていた
あの日、いつものように帰ってくるはずだった夫が仕事から無言の帰宅をしたあの日
一周忌の少し前のある日、家に一本の電話があった
夫と出会う前に付き合っていたTさんからだった
新聞の死亡欄に載っていた喪主の私の名前をみて驚いたと…
25年ぶりに聞く声は少しも変わってなくて…
携帯の番号を伝え会って電話を切った